書籍が出ました

マーカス・エヴァンス(著), 仙道由香(翻訳); 2022,「チーム医療の現場を支える精神分析的アプローチ: 精神病のコミュニケーションを解き明かす」誠信書房, 定価3,000円+消費税, ISBN 9784414414837 (2022/07/11発売)

前著「心理療法に先立つアセスメント・コンサルテーション入門」(誠信書房, 2019, 定価2800円+消費税) 発売以来、おかげさまでさまざまな町の皆さまと対話を積み重ねてくることができました。その中で、精神分析的な考え方に基づくアプローチは、医療現場や、いわゆる”典型的な心理療法”を行っている訳ではない各種の現場では力を発揮できないのではないか、というご意見もいただきました。けれども、日々そのような困難な現場の最前線で、組織内外のさまざまな専門家同士チームとなって連携し、任務に取り組んでいる皆さまにこそ、どのように精神分析的アプローチがお役に立てるかご紹介させていただきたいとの願いから、このたび、重ねて書籍を出版いたしました。

原著者マーカス・エヴァンスは、精神科看護師出身の精神分析家(英国精神分析協会)です。病院やクリニックでの臨床経験が豊富で、数多くの臨床症例を用いた大変生き生きとした語り口が特徴です。

誠信書房webや各書店等でお買い求めいただけます。前著に引き続き、今回も、よろしければぜひご覧ください。[2022/09/05更新]

学びたい方へ [2024/04/03更新]

精神分析的な考え方や精神分析的心理療法について一緒に学ぶことができる機会を、ここにまとめておきます。随時参加募集中のもの、年1回募集するものなど、色々な機会があります。以下をご覧いただいて、参加を検討してみたい方はお問い合わせください。

なお、いずれも大人の患者さん方が検討の対象です。すべて原則として会場(大阪市)までお越しいただいておりますが、ケース・バイ・ケースで対応できる場合もありますので、個別にご相談ください。

【1】グループ・スーパービジョン、定期事例検討会

グループ・スーパービジョンや定期開催の事例検討会は、グループ・リーダーだけでなく、グループ・メンバーとも意見交換ができることが特徴です。共に支えあい、刺激しあうことによる相互学習を通して成長を図ります。いずれも少人数でじっくり丁寧に話し合うことを目指しています。目的別に、以下のグループがあります。

【1-a】グループ・スーパービジョン (2015年度〜)

心理療法の本体について検討するグループ・スーパービジョンです。病院、クリニック、大学など、さまざまな臨床現場で働くメンバーが参加しています。

毎月第2・4火曜日 朝8:30-10:00、年1回新規募集あり。新年度分は、前年年末頃からNPO法人子どもの心理療法支援会のwebに募集案内が出ます。

2024年度分の募集は終了しました。2025年分は2024年末頃から募集が出ます。[2024/04/03更新]

【1-b】定期事例検討会「Keep Thinkingの会」(2019年度〜)

主に若手~中堅の臨床家が集まり、主体的に運営している事例検討会です。必ずしも精神分析的な心理療法を行っている事例に限定せず、日々の様々な業務や職場の力動を精神分析的な視点から理解することも目指しています。[2023/12/18更新]

奇数月第4日曜日(年6回)、13:30-17:00。

★この会の新規メンバー受付を再開いたしました。ご関心のある方はお問い合わせください。担当者がご要望等詳しくお話しを伺いますので、この会に参加することがあなたのお役に立てそうかどうか話し合いましょう。[2023/11/27更新]

2021〜2023年度分は臨床心理士資格更新の研修ポイント取得対象です。2024年度以降も引き続き申請予定です。[2023/11/27更新]

【1-c】アセスメント・グループ・スーパービジョン(2021年度〜)

アセスメント・コンサルテーションについて検討するグループ・スーパービジョンです。詳しくはこちらの記事を参照してください。このグループは、下記「セミナー【3-a】」に1年度以上参加済みであることを参加の前提にしています。

毎月第1土曜日、18:00-19:30。

【1-d】新大阪心理療法オフィス読書会(2023年度9月〜)

毎月第2土曜日、18:00-20:00。現在、まずはクローズドで小規模に開催しています。新規参加者の募集を開始する際は、要項等をこの欄でお知らせいたします。

【2】個人スーパービジョン

個人スーパービジョンは、曜日・時間によってはすぐにお引き受けできない場合があります。その場合、ウエイティング・リストに入ってお待ちいただくこともできますし、あるいは、上記【1-a〜c】いずれかのグループへご参加いただくこともできます。現時点での状況について詳しくはお問い合わせください。

【2’】チュートリアル・グループおよび事例検討会 (2016年度〜)

このグループはクローズドです。奇数月第4日曜日(年6回)、08:30-12:00。

【3】セミナー、ワークショップ、その他

【3-a】心理療法のアセスメント(成人)」(2015年度〜)

当該の患者が、いま、なぜ、どのような困難を抱いているのか、したがってどのような心理療法もしくはその他の心理的支援が最適であると考えられるのかを丁寧に観察し、考え、ともに議論するアセスメント・コンサルテーションについて学びます。アセスメント・コンサルテーションのゴールは、必ずしも精神分析的心理療法を提供することではありません。

毎月第4土曜日(全10回/年)、18:30-21:00、年1回新規募集あり。新年度分は、前年年末頃からNPO法人子どもの心理療法支援会のwebに募集案内が出ます。

2024年度分の募集は終了しました。2025年分は2024年末頃から募集が出ます。[2024/04/03更新]

テキスト: 仙道由香, 2019, 「心理療法に先立つアセスメント・コンサルテーション入門」(誠信書房) 

【3-b】その他の単発的なセミナーなど

さまざまなセミナーなどでお話をしております。毎年の実施状況については、随時[プロジェクト]にまとめておきます。オープン参加が可能なものもあります。

アセスメント・グループスーパービジョン

皆さまがたからリクエストをいただき、2021年度から新しく、以下のスーパービジョン・グループを始めました。ご関心のある方はお問い合わせください。

趣旨: 心理療法を始めるに先立っては、アセスメント・コンサルテーションをおこないます。そのアセスメント・コンサルテーションについて、毎回1事例を、皆で議論・検討するグループです。以下の要件にて開始します

開催日時: 原則として、毎月1回、第1土曜日18:00-19:30。祝日その他の事情により、変更になる場合があります。

参加定員: 最小2名〜最大5名 – 参加定員を超えた場合、ご希望であれば、ウエイティング・リストに登録し、空きが出るまでお待ちいただくことができます

参加費: 参加人数に応じ、通常の料金表に準じます

参加要件:

  • アセスメント・コンサルテーションについて一定以上の理解があること。ここでいうアセスメント・コンサルテーションとは、次項に挙げたテキストに述べたものをいいます
  • 既にセミナー「心理療法のアセスメント(成人)」(サポチル主催,年間10回,毎年4月開始)を受講済みであること
  • 定期的にアセスメント・コンサルテーションの事例を提出できること
  • ただし、成人の事例を対象とする
  • 参加をお引き受けする前に、お話をお伺いしたうえで、本グループ以外への参加等をお勧めしたりする場合があります
  • その他詳細はお問い合わせください

テキスト: 仙道(2019)「心理療法に先立つアセスメント・コンサルテーション入門」誠信書房, 東京.

その他: 心理療法そのもののスーパービジョン・グループは別にありますので、そちらもご検討ください。その他の学びの機会についてはこちらの記事にまとめてあります

既にあるいずれかのグループをご検討いただくことをお勧めしますが、既存のグループとは異なる曜日・時間をご希望の方は、3名さま以上でまとめてお申し込みいただけるようでしたら、スケジュールその他の要件と考え合わせ、お引き受けできるかどうか検討いたします。どうぞお問い合わせください。